こんにちは、セミリタイアちゃんです!
新NISAの開始により「投資元年」とも言われるようになった2024年ですが、皆さん投資してますか?ちなみに、投資のための資金はどのように調達しておられるでしょうか?
投資家Aさん
働いてもらった給料を元手にコツコツ投資してますよ
投資家Bさん
私は節約を頑張って投資資金を捻出しています
投資家Cさん
僕は高配当株の分配金を再投資することで資産増加のスピードを高めてますよ
というように、「労働」「節約」「投資で得た利益の再投資」というのが投資資金の調達の一般的な方法だと思います。しかしながら私はセミリタイア生活を送っており、すでに会社からの給与はいただいていない状況です。
来年以降も新NISAの枠はあるし、投資用の資金を捻出したいなあ・・・と、色々と情報を調べていたところ、投資用資金を調達する画期的な方法があることがわかりました。それが「証券担保ローン」です。
今日は投資資金の新しい調達の選択肢になり得るかもしれない「証券担保ローン」の特徴と、セミリタイアちゃんが証券担保ローンをどのように活用しようと考えているかについてお話ししたいと思います。
有価証券担保ローンとは?
証券担保ローンは、保有する有価証券(株式や債券など)を担保にして融資を得る仕組みです。融資の王道である住宅ローンは収入や信用情報に基づく厳格な審査がありますが、証券担保ローンは担保の価値が主な判断基準であるため、特に、セミリタイア中の私のように収入や社会的な信用がない状況でも融資を得られるというのが大きな特徴です。
セミリタイアちゃん調べでは、少額から融資が受けられてかつ低金利で融資が受けられる金融機関は野村證券です。野村證券の証券担保ローン(=野村Webローン)の金利は現時点では年1.65%(変動金利)となっています。本ブログは野村Webローンの活用を前提とします。
なお、証券担保ローンで借りたお金は投資に活用するだけではなく、教育資金や車、住宅購入など幅広い用途に活用できるそうです。私は現時点では効率的に資産を増加させることを目的に検討していますが、「証券担保ローンで最新iPhone買ってみる」とかも面白いかもしれませんね^^
証券担保ローンを使って効率的に資産を増やすってどういうこと?
例えばS&P500のETFを1000万円保有していたとします。将来の株価変動はわかりませんが利回り7%と仮定すると、1年後の資産額は計算上1070万円になります。これが証券担保ローンを使わなかった時のシュミレーションです。
ここで証券担保ローンを活用するとどうなるかを試算してみましょう。
保有しているS&P500のETFを1000万円を担保に野村Webローンから融資を得ます。担保掛目、つまり担保に対していくらまでお金を貸してもらえるかは、保有している証券によって異なります。外国ETFの場合の担保掛目は50%と記載されているので、既存のS&P500のETF 1000万円を担保に500万円の融資を受けることができそうです。この500万円を元手にS&P500のETFを追加購入、併せて1500万円分のS&P500のETFを1年間運用した場合、評価額は1605万円となる計算です。
ただし、融資を受けている500万円には年1.65%の金利がかかります。元本500万円と1年間の利息8.25万円を併せた508.25万円を差し引くと、証券担保ローンを活用した場合の1年後の資産額は1096.75万円となります。
- 【ローン未活用】1年後の資産評価額: 1070万円
- 【ローン活用】 1年後の試算評価額: 1096.75万円
セミリタイア
ちゃん
同じ1000万円の元手なのに27万円弱の違い!大好きな沖縄旅行にも気兼ねなく行けちゃいますね♪
証券担保ローンにリスクはないの?
このように、証券担保ローンは今ある資金を効率的に活用して資産増加のスピードを高める魅力的な選択肢ですが、もちろんリスクもあります。リスクもきちんと理解した上で活用するべきかどうか、個人個人でしっかりと検討しなければなりません。
セミリタイア
ちゃん
大事なことなのでもう一回言いますね、証券担保ローンにはリスクがありますので闇雲に使ってはだめですよ。
主なリスク要素は以下の4点くらいかと思います。
- 市場リスク: 株式市場は変動が激しく、想定した利回りを下回る可能性があります。株価が下がると、担保の評価額も減少し、追加の担保が求められることがあります。
- 金利リスク: 金利が上昇することで、借入コストが増加します。変動金利の場合、将来的な金利の動向により返済負担が変わる点に注意が必要です。
- 流動性リスク: 市場が不安定な場合、資産を売却することが難しくなる可能性があります。必要な時に現金化できないことも考慮しなければなりません。
- レバレッジ効果: 証券担保ローンを利用してレバレッジをかけることで、資産を増やすチャンスがある一方、損失も大きくなるリスクがあります。投資がうまくいかなかった場合、返済が難しくなることもあります。
私が特に考慮が必要だと考えるのが市場リスクです。先に1000万円のS&P500 ETFを担保に500万円を借りるという例を説明をしましたが、個人的にはこれはリスクが高いと感じます。担保の価値が横ばいもしくは上昇している間は良いですが、担保の評価額が目減りした場合、追証が発生する可能性があります。追証とは、現在の担保の評価額からはそんなにたくさんの融資はできないので、借り過ぎてしまっている分のお金を返すか追加の担保入れてくれと連絡がくるということです。これに応じない場合には証券会社側が担保を売り払い清算する可能性があります。
セミリタイア
ちゃん
投資の基本は安く買って高く売る。自分の意思と反して安い時に資産を強制売却されてしまう可能性があるってことですね(涙)
セミリタイアちゃんの証券担保ローン活用戦略は?
証券担保ローンはリスクを伴いますが、うまく活用できれば資産を増加することができる有効な手段です。私は、マイルールの範囲内で証券担保ローン活用にチャレンジしてみようと考えています。検討の結果、セミリタイアちゃんのマイルール(初期)は、以下の2つの条件を両方満たす金額に設定しました。
- 融資額は担保価値が50%減でも追証にならない額までとする
- 融資額は生活防衛資金を上回らない額とする
先のS&P500のETF 1000万円を例に考えてみましょう。担保価値が50%減になると評価額は500万円になります。ここに担保掛目の50%をかけるので、融資は250万円までがマイルールの範囲内となります。さらに、生活防衛資金が250万円以上あればGo判断、250万円以下であればNo判断ということになります。生活防衛資金の範囲内の融資であれば、仮に担保価値が更に下落してしまったとしても手元の現金から返済ができると考えています。
セミリタイア
ちゃん
リスクをどの程度取るか、判断が悩ましいところですね!皆さんのマイルールもぜひ教えていただきたいです^^
まとめ
今回は証券担保ローンについてお話ししてみましたがいかがだったでしょうか?私自身、融資を活用した投資というのは初心者なので、まだまだ検討が足りていないところも多いかと思います。vol.2以降では実際に証券担保ローンを活用してみて感じたことなどお話できればと思っていますので、ぜひ続編を楽しみにお待ちください。
寒くなってきましたので風邪などひかないようお気をつけくださいね。セミリタイアちゃんでした!