こんにちは、セミリタイアちゃんです。

SNSが普及した現代、私たちは日々多くの情報を得ることができます。私自身、30代でセミリタイア生活を送っていますが、FIRE(Financial Independence, Retire Early)やセミリタイアという生き方についてはSNSがなければ出会うことのなかった価値観かもしれません。また、30代でのFIRE/セミリタイア達成者は少なく、その実態はまだまだ明らかになっていないのが現状かと思います。

そこで今日は実際にセミリタイア生活を体験している私が、その経験を通じて感じていることをシェアしたいと思います。

長い間、私のアイデンティティの軸は「仕事」だった

初対面の人と出会ったとき、よく耳にする自己紹介のフレーズ、「〇〇会社の〇〇です」。この言葉に違和感を覚えるようになったのはいつ頃だったでしょうか?多くの人が自己紹介で会社名や職業を前面に出すのは、相手に自分を理解してもらいやすくするためだと思いますが、そこには単純な企業名だけではない暗黙的な情報が含まれているように感じます。

例えば、勤め先の企業名がわかれば、おおよその年収や出身大学のランクも察しがついてしまいます。このように、職業や会社名を基にした情報は、相手の社会的地位や懐事情を理解する手がかりにはなります。しかし、それが果たして私たちの本質を表しているのでしょうか。

私自身、セミリタイア前に大手企業で働いていた時には、自分の働いている会社名を若干の誇りを交えて、自己紹介時には「〇〇会社の〇〇です」と名乗っていました。こうすることで、自分のキャリアや能力を暗に示すことができるので、無意識に承認欲求を満たしていたのだと思います。

セミリタイア
ちゃん

改めて文章にしてみると結構痛いやつですよね(笑)

しかし、これにはもう一つの真実があるように思います。自己紹介を通じて自分を語るとき、裏を返せば「自分には他に何もない」と感じていたのかもしれません。長らく仕事中心の生活をしていた私は、特筆すべき趣味もなく、自分が何が好きなのか、何が欲しいのかがわからないようになってしまっていました。仕事がアイデンティティの全てになり、他の側面を見失っていたのです。

セミリタイアはスタート地点に立った感覚

セミリタイアして改めて感じたことは、自分がいなくても社会は滞りなくまわっているという当たり前の事実です。これも当たり前のことですが、私が勤めていた企業の株価にもなんの影響もありません(笑)。自分が長い間固執してきたことが、あまりにも儚く、脆いものだったことに気付き、ようやく私はスタート地点に立った感覚になりました。

会社員というアイデンティティから解放されることで、本当に自分が何をしたいのか、何を大切にしたいのかを見つめ直す機会が生まれました。このプロセスは恐れも伴いますが、同時に自由を感じる瞬間でもあります。

長年、仕事を中心に生活してきた私は、会社名や役職が自分の価値を決定する重要な要素だと思い込んでいました。しかし、実際には自分の本質的な価値は本来所属する会社や役職などの肩書きとは関係がないところにあるものだと気づきました。この気づきは、私が自分自身を再発見するための第一歩でした。

スタート地点に戻った今、私は新たな目標や興味を見つけることに力を入れています。ハードワークで疲れ気味の心と身体を癒しつつ、自分が何を求めているのか、自分の中の声に耳を澄ませることに時間を費やしています。

やりたいことや目標もなくFIREするものじゃない

という意見の方もいますが、仕事をしていると自分の人生についてゆっくり考える時間も気力もない人が多いのではないでしょうか?私自身は会社を辞めてみてはじめて自分の気持ちの変化に気づくことができたので、やりたいことや目標がなくてもFIRE/セミリタイアしてみるというのには賛成派です。もちろん今の生活を大きく変えるというのはリスクが大きいと感じるかもしれませんが、多少の資金があれば正直そんなにリスクもないと感じています。「絶対に会社員には戻らない!」という強い意志がある人は多少のまとまった資金は必要かもですが、そうじゃない人はいざとなったらまた働けば良いですしね^^

それよりも、一度きりの人生を後悔してしまう方が怖いです。

多分私は、ルーモスマキシマを使う能力はないんだと思います。(急なハリポタネタ・・・(笑))つまり、眩く強い光で一度に遠くまでを見通すことはできないので、杖に小さなの明かりを灯して足元を照らすように、一歩一歩進んでいく必要があるのです。少なくとも今はそんなふうに感じています。

まとめ

今日は元仕事人間だったセミリタイアちゃんが、セミリタイアを経て今何を感じているかを書いてみましたがいかがだったでしょうか?私にとってセミリタイアは、単なる仕事からの解放ではなく、自分自身を再発見する大切なプロセスだと感じています。FIREやセミリタイアに関する意見はさまざまですが、私の経験から言えることは、人生を後悔しないためには、自分の気持ちに正直に向き合うことが重要で、自分の木本に正直に向き合うためには、時間的な余裕が必要だということです。

とはいえ、私のセミリタイア生活はまだ始まったばかり。もう少し時間が立ってから、改めてどのように感じたかもシェアしていきたいと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございました。セミリタイアちゃんでした♪