こんにちは、セミリタイアちゃんです🌸
今日は、私が実際に体験して強く共感した考え方──
Retire Experiment(RE)=退職実験 についてお話しします。
Retire Experiment(RE) とは、「老後を待たずに、いったん仕事を離れて、リタイア後の暮らしを試してみる」という柔軟な選択肢です。
実は今の私は、まさにそのREを実践中💪
でも始まりは、前向きな選択ではなく── 適応障害で、立ち止まらざるを得なかったことでした。
「目標資産額に到達したらFIREしよう」と思っていたあの頃
FIRE(Financial Independence, Retire Early)とはーー
- 経済的自立(Financial Independence)を達成し、
- できるだけ早くリタイア(Retire Early)する
という思想で、原則として「働かなくても一生暮らせる資産(=25倍ルールなど)」を築くことが前提になります。
我が家の生活費はざっくり月50万円、年間で600万円。
当時の私は、FIREするには1.5億円が必要だと考えていました。
当時すでに個人資産で7,000万円ほど、夫婦合算で1億円弱の資産はありましたが、
「目標までまだまだ遠い。立ち止まるなんてとんでもない」
そう思い込み、走り続けていました。
適応障害で、立ち止まらざるを得なかったあの日
でもある日、心と体が限界を迎え、適応障害になってしまいました。
それまで「がんばる」しか知らなかった私にとって、それは突然すぎるストップサイン。
働けない。何も手につかない。未来が見えない。
そんな中でふと、マネーフォワードを眺めて思ったんです。
「……あれ? 7,000万円あれば、しばらく働かなくても生きていけるのでは?」
そのとき初めて、「一旦立ち止まってセミリタイア生活をしてみる」という選択肢が、現実的なものとして浮かび上がってきました。
セミリタイア生活で見えた「光と影」🌞😶🌫️
こうして、半ば強制的に始まった私のセミリタイア生活。
まず飛び込んできたのは、昔からの憧れだった犬との暮らしでした。 どこに行くにも後を追いかけ、しっぽを振ってくれる小さな存在がいるだけで家の空気が柔らかくなることを知りました。
そして、午後3時。 子どもが玄関を開ける音に合わせて「おかえり!」と笑顔で迎え、 一緒におやつを食べながら学校の出来事を聞ける“自分が憧れるママ”になることができました。
ーー時間に追われていた頃には想像できなかった小さな幸せが、私の日常になったのです🌱
けれど光の裏には影もあります。
- 「働かない自分に価値はあるの?」という自問自答の声
- 「資産がどんどん目減りしたらどうしよう💦」という漠然とした将来への不安
こういった考えにふと胸がざわつくことがあるのも事実です。
だからこそ私は、ブログやSNSでの発信をはじめとする副業で小さな収入の芽を育て、
VYMなど高配当株をコツコツ買い増し、安心のクッションを厚くしてきました。
こうした《挑戦 → 振り返り → 微調整》のサイクルを回すうちに、
少しずつ 自分のペースで生きる「セミリタイア生活」が体に馴染んできた気がします。
“Retire Experiment(RE)”という言葉に出会って、すべてが腑に落ちた☺️
セミリタイア生活が日常になったある日、たきびさんのNoteで、
**Retire Experiment(RE)** という言葉に出会いました。
そこには、こう書かれていました。
そこで提唱したいのが “RE” = “Retire Experiment” (退職実験) という捉え方です。 主な目的は 自分がリタイア後の生活を楽しめるかどうか早めの段階で試す ことです。
Note:たきびさん
アイデアとしては、
・ある程度の余剰資金を活用し、期限を決めて一度仕事から離れる
・退職後の生活を擬似的に送ってみて、定期的に振り返る
・長らく挑戦してみたかったことや、年を取ってからではやりにくくなることを早めに始める
・長く楽しく続けられそうなことを見つける
・共有できる仲間を増やす
・資産管理のスキルを上げる
・資産状況が想定より悪化したら早めに切り上げ復職する
があります。
ーー衝撃が走りました。

セミリタイアちゃん
ーーこれ、まさに私に今私が実践してることだ!
自分がなんとなく実践していたことに、名前をつけてくれていた人がいたーー
手探りで進んできたセミリタイアの道が、「やっぱりこれでよかったんだ」と確信できた瞬間でした。
もし“Retire Experiment(RE)” という考え方にもっと早く出会っていたら…
正直、こうも思いました。
「もっと早くRetire Experiment(RE)という考え方を知っていれば、
適応障害になってしまう前に、自分から立ち止まれたかもしれない」
もちろん、過去を後悔しているわけではありません。
でも、もし今、
**「本当は違う生き方をしたいけど、お金がないから無理」**と感じている人がいたら──
その人に、Retire Experiment(RE)という選択肢を届けたい。
「立ち止まっていいんだよ」と、伝えたいと思いました。
Retire Experiment(RE)を実行するのに“ケタ違い”の資産はいらない
「セミリタイア」や「FIRE」と聞くと、
「一生働かないために数千万〜億単位の資産を用意しなきゃ──」と身構えがちですよね。
でも Retire Experiment(RE) は、そんな大それた数字を前提にしなくても始められます。
- まずは生活費の半年〜2年分を貯めてみる ――それだけで「しばらく働かなくても大丈夫」という土台ができます。
- 期間を決めて立ち止まる ――3か月でも1年でもOK。期限があるからこそ不安をコントロールしやすい。
- 合わなければ戻る、しっくり来たら形を変えて続ける ――方向転換は“失敗”ではなく“データ”。REの真骨頂です。
Retire Experiment(RE)の言葉の通り、**「退職後の生活を実験してみる」**だけ。
桁違いの資産を貯めなくても、生活費数か月分と素直な好奇心があれば十分にスタートできます。
小さく試してみるだけで、「お金」「時間」「生き方」に対する思い込みがほどけ、驚くほどクリアな気づきが手に入る。
それこそが、Retire Experiment(RE)のいちばんの魅力だと思います。
最後に:Retire Experiment(RE)という選択が、あなたの人生を変えるかもしれない
私は、Retire Experiment(RE)という考え方に出会うことができて幸運だったと考えています。
適応障害で半ば強制的に立ち止まったけれど、
そこから、マインドを切り替えてセミリタイア生活を試してみて本当によかったーー
と、胸を張って言えるようになりました。
あなたも頭の片隅にRetire Experiment(RE)という考え方を置いておいてください。
そして、もし耐えられないほど苦しいことがあったら、できれば元気なうちに、
自分から「立ち止まる」という勇気ある選択ができますように☺️
このブログが、その一歩を後押しできたら嬉しいです。
最後まで読んでくれてありがとうございました!セミリタイアちゃんでした🌸